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私が幼稚園に通っている頃、衝撃的な出来事がありました。
お絵かきの時間に、先生が「はだ色の作り方」を教えてくださったのです。
今の絵の具セットは色数が多く、現在小学生の私の娘たちが使っている物を見る限りでは、はだ色も含めて、通常良く使う色は全てセットに含まれています。
でも、私が幼稚園の頃は基本色しか入ってなかったんですよね~。
先生は言いました。
「白をパレットに出してくださ~い。その半分くらいの赤を出してくださ~い。赤と同じくらいの黄色をだしてくださ~い。」
要するに、白とオレンジ(あるいは朱色)を混ぜるという事です(当時はオレンジすらセットに入ってなかったのです)。
さらに先生は続けました。
「ほんの少~~~~し、黄緑色を混ぜてくださ~い」
ビックリしましたよ。ホントに「はだ色」になったのです。
(このままの配合の場合はかなり濃い目の肌色になりますが、この時は当然水彩絵の具なので、水で薄めれば問題は無いのです)
ここで言う「黄緑色」が何のためだったのか?・・・というのが今回の記事のミソなんですが。
私が人に調色を教える時(なんて書くとちょっとエラそうな感じ・・・ごめんなさい)、良く例に出すのが「茶色の作り方」。
「茶色ってどうやって作ると思う?」って聞くと、たいていの場合は「赤に黒を混ぜる」か、「オレンジに黒を混ぜる」という答えが返ってきます。
たしかにそれでも似たような色は出来るのですが(赤茶色になる)、ここでの正解は「赤に緑を混ぜる」なのです。
Adobeイラストレーターで確認すると面白いんですが、赤(M:100%、Y:100%)の上に緑(Y:100%、C:100%)を重ねて、緑に30%~40%の透明を掛けると茶色になるんですな~。
これを透明を使わないCMYKに直すと・・・、例えば「透明40%」の時と同じ色を出す場合は、C:40%、M60%、Y100%になります。
いわゆる「コゲ茶」にする場合は、それに「黒」を足します。
問題の「はだ色」をイラストレーターで表現するとどうなりますかね???
「オレンジに白を足した状態」というのは、M:25%、Y50%と言ったところです。まあ確かにこれでもはだ色っぽいのですが、Cを5~10%程度足してやると、よりはだ色に近付きます。Cを混ぜるという事は、オレンジを茶色っぽくしているという事なのですよね。
塗料の原色のブルーを、濃いブルー(群青色)にするのはどうしたらよいのでしょう?
たいていの人からは「黒を混ぜる」という答えが返ってくるのですが、正解は「赤を混ぜる」です。
黒を混ぜても濃くなりますが、紺色になります。
オレンジを作るのは、赤に黄色を混ぜてもダメで、朱色に黄色を混ぜます。
ピンクを作る場合も、赤に白を混ぜると「桜色」になってしまうので、一定以上濃いピンクを作るにはローズに白を混ぜるんですな~。
私たち看板屋が調色する場合、既にある塗料を混ぜ合わせて作るわけで(ベースになる顔料を混ぜるわけではない)、どうしても再現性に限界があります。元の塗料よりも鮮やかな色に調色するのは無理なわけで、それを無駄な足掻きをすると、返って濁った色になってしまい、どんどんドツボに嵌ります。
塗料を調色する場合、狙った色を出すに当たって、「如何に少ない色数の塗料を素にして調色するのか」というのもポイントというか腕の見せ所になります。
色々な色を混ぜていくと、仕上がる色は使った色数(塗料の数)に比例して濁っていくのです。またその場合、色褪せしやすい傾向があります。
インクジェットの色調整でもそうなのですが、色を合わせるというよりも、見た目のイメージを近づけるのがポイントだと思っています。なので、場合によっては色見本と結構違う色だったりするのです。
でも、サンプル提出した場合などは、どうしても指定色の色チップと比べられてしまうわけで、色を合わせる事が困難な場合でも、なかなか理解してもらえなかったりするんですよね~
弊社に塗料を納入していただいている塗料屋さんには、以前は業界でも有名な「塗料の神様」のような方がいらっしゃったのですが、比較的最近に定年で退職されてしまいました。
私も塗料で困った事があると、指名で電話していたのですが、残念です。
ここに書いたこと以外にも、色々な技を教えていただきました。
ちなみにこの塗料屋さんの弊社の担当さん(k氏)からイキナリ携帯に電話が掛かってきて、「○○という塗料を□□の壁面に塗装するにはどうしたらいいですか?」って聞かれたことがあります(笑)。
この時は、「私などよりもMMTRのKJWRさんという方が詳しいですよ!!」と教えておきました。
(担当K氏とMMTRのKJWRさんは同一人物ですw)
イロイロな知人カンケーがこのブログを見てくださっているようなので、敢えて書いてみました(笑)。
看板 名古屋
看板 愛知
■お気軽にお問い合わせ下さい■
////////////////////////////////////////////////////////////////////////
有限会社ロゼ
------------------------------------------------------
mail:info@rose-inc.com
TEL 052-805-8161
FAX 052-805-8169
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ロゼのHPwww.看板職人.com
ロゼの過去の製作例:百枚看板!
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お絵かきの時間に、先生が「はだ色の作り方」を教えてくださったのです。
今の絵の具セットは色数が多く、現在小学生の私の娘たちが使っている物を見る限りでは、はだ色も含めて、通常良く使う色は全てセットに含まれています。
でも、私が幼稚園の頃は基本色しか入ってなかったんですよね~。
先生は言いました。
「白をパレットに出してくださ~い。その半分くらいの赤を出してくださ~い。赤と同じくらいの黄色をだしてくださ~い。」
要するに、白とオレンジ(あるいは朱色)を混ぜるという事です(当時はオレンジすらセットに入ってなかったのです)。
さらに先生は続けました。
「ほんの少~~~~し、黄緑色を混ぜてくださ~い」
ビックリしましたよ。ホントに「はだ色」になったのです。
(このままの配合の場合はかなり濃い目の肌色になりますが、この時は当然水彩絵の具なので、水で薄めれば問題は無いのです)
ここで言う「黄緑色」が何のためだったのか?・・・というのが今回の記事のミソなんですが。
私が人に調色を教える時(なんて書くとちょっとエラそうな感じ・・・ごめんなさい)、良く例に出すのが「茶色の作り方」。
「茶色ってどうやって作ると思う?」って聞くと、たいていの場合は「赤に黒を混ぜる」か、「オレンジに黒を混ぜる」という答えが返ってきます。
たしかにそれでも似たような色は出来るのですが(赤茶色になる)、ここでの正解は「赤に緑を混ぜる」なのです。
Adobeイラストレーターで確認すると面白いんですが、赤(M:100%、Y:100%)の上に緑(Y:100%、C:100%)を重ねて、緑に30%~40%の透明を掛けると茶色になるんですな~。
これを透明を使わないCMYKに直すと・・・、例えば「透明40%」の時と同じ色を出す場合は、C:40%、M60%、Y100%になります。
いわゆる「コゲ茶」にする場合は、それに「黒」を足します。
問題の「はだ色」をイラストレーターで表現するとどうなりますかね???
「オレンジに白を足した状態」というのは、M:25%、Y50%と言ったところです。まあ確かにこれでもはだ色っぽいのですが、Cを5~10%程度足してやると、よりはだ色に近付きます。Cを混ぜるという事は、オレンジを茶色っぽくしているという事なのですよね。
塗料の原色のブルーを、濃いブルー(群青色)にするのはどうしたらよいのでしょう?
たいていの人からは「黒を混ぜる」という答えが返ってくるのですが、正解は「赤を混ぜる」です。
黒を混ぜても濃くなりますが、紺色になります。
オレンジを作るのは、赤に黄色を混ぜてもダメで、朱色に黄色を混ぜます。
ピンクを作る場合も、赤に白を混ぜると「桜色」になってしまうので、一定以上濃いピンクを作るにはローズに白を混ぜるんですな~。
私たち看板屋が調色する場合、既にある塗料を混ぜ合わせて作るわけで(ベースになる顔料を混ぜるわけではない)、どうしても再現性に限界があります。元の塗料よりも鮮やかな色に調色するのは無理なわけで、それを無駄な足掻きをすると、返って濁った色になってしまい、どんどんドツボに嵌ります。
塗料を調色する場合、狙った色を出すに当たって、「如何に少ない色数の塗料を素にして調色するのか」というのもポイントというか腕の見せ所になります。
色々な色を混ぜていくと、仕上がる色は使った色数(塗料の数)に比例して濁っていくのです。またその場合、色褪せしやすい傾向があります。
インクジェットの色調整でもそうなのですが、色を合わせるというよりも、見た目のイメージを近づけるのがポイントだと思っています。なので、場合によっては色見本と結構違う色だったりするのです。
でも、サンプル提出した場合などは、どうしても指定色の色チップと比べられてしまうわけで、色を合わせる事が困難な場合でも、なかなか理解してもらえなかったりするんですよね~
弊社に塗料を納入していただいている塗料屋さんには、以前は業界でも有名な「塗料の神様」のような方がいらっしゃったのですが、比較的最近に定年で退職されてしまいました。
私も塗料で困った事があると、指名で電話していたのですが、残念です。
ここに書いたこと以外にも、色々な技を教えていただきました。
ちなみにこの塗料屋さんの弊社の担当さん(k氏)からイキナリ携帯に電話が掛かってきて、「○○という塗料を□□の壁面に塗装するにはどうしたらいいですか?」って聞かれたことがあります(笑)。
この時は、「私などよりもMMTRのKJWRさんという方が詳しいですよ!!」と教えておきました。
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