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弊社のお客様のネイルサロン様がデパートの催事場でブースを出すため、装飾用のテント(オーニング)を製作します。
女性スタッフが簡単に持ち運びできるよう、アルミ製で組み立て式に製作します。
アルミの丸棒32φ。
建材ルートで仕入れました。念の為、注文時に材質を確認すると、何とA1070との事。
ガ~ン! それではアカンですやん・・・で、何とかならないか聞いてみたら、A5056も可能らしいので、変更してもらいました。
まあ、こんな指定をする看板屋さんはあまりいないでしょう。
話は逸れますが、一口に「アルミ」といっても、流通する物の多くは「アルミ合金」です。
前出のA1070のように1000番台のものはほぼ純アルミで、柔らかいのが特徴。板材は「アルミ板下さい」と言っただけでは、建材ルートではほとんどこの系統が来ます。(養生シートつきのものはA5052)
建材ルートでパイプなどを注文すると、ほとんどはA6063が来ます。
私もあまり詳しくないのですが、丸棒も建材で頼むとA6063が来ると思っていました。
私が趣味の工作をするときは、その筋の(笑)素材屋さんから買っています。
写真の手前に置いてある短い丸棒は、A5083というもので、溶接可能な通常入手できるアルミ合金の中では7N01の次に強度があるものです。
旋盤で部品を削り出します。
旋盤が非力なのでダルいのですが(笑)、なんとか全部作りました。
左の丸パイプは、パイプを直角に組んで溶接するために切り欠きしたもの。
弊社にはパイプノッチャーはないので、ホルソーで加工しました。
組み合わせるとこんな感じ↓↓です。
丸パイプはスケール(巻尺)を引っ掛けて外寸を測ることができないので、大した加工をするわけではないのですが、治具を作ってから溶接に取り掛かります。
オーニングですから、上屋部分は傾斜します。
部品を設計どおりの角度になるように加工しました。
今回は段取り上、時間が非常にタイトで、実際には24時間程度で仕上げなければなりません。
すでにこの頃は真夜中でした。
この後、酒飲んで寝ました
つづく。
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