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EPSN4098.JPG







アルミの溶接は時間が掛かります。MIGだとそれほどでもないと思いますが、TIG(タングステン・イナート・ガス・アーク溶接=タングステン電極の不活性ガスを使用する電気溶接)はその特性上、アルミ以外の溶接でも時間が掛かります。
アルミは融点が低い割りに溶け込みが少ないという性質があります。熱伝導性が高い=放熱性が高く、一定以上の温度に上昇するまで溶けません。逆にある一点を過ぎると突然必要以上に溶け出す事となります。
鉄やステンレスは直流溶接ですが、アルミは交流で行います。弊社で使用している溶接機は直流溶接・交流溶接に加えて直流と交流をパルス状に切り替える「ハイブリッド溶接」ができます。交流溶接と比べてハイブリッド溶接は、溶け込み量やスピードに関しては正に圧巻。時間を計った訳ではありませんが、交流に対してかなり短い時間で作業可能です。
ちなみにTIG溶接機の全てが直流と交流が使えるわけではありません。アルミ合金は鉄やステンレスと比べて溶接加工を施される事が少ないこともあってか、出回っているTIG溶接機の中ではこ交流・直流両用機は少数派です。直流専用機ではアルミの溶接はできません。
「TIG」の「T」はタングステンの頭文字ですが、このタングステンという金属は地球上の金属の中で最も融点が高いという特性がありますので、理屈上殆どの金属を溶接する事ができます。
「IG」はイナートガス、つまり不活性ガスで、殆どの場合はアルゴンガスを使用しますので、TIG=アルゴン溶接と呼ぶケースが多いです。

EPSN4099.JPG







今回製作しているバナースタンドは折りたたみ式なので、可動部分も製作します。広げた状態で横から見るとアルファベットの「A」型です。開いた時の巾やフレームに被さるバナーのサイズ、可動する支点の位置等を決定するため、元々CADで設計してありましたので、規定寸法&規定位置で切断・穴あけ・溶接をします。パソコン様様です。

加工したアルミフレームは、塗装をします。本来はアルマイト処理をしたい所ですが・・・。
諸々の事情により、ハケ塗り。アルミ専用のプライマーを塗装(銘柄は企業秘密)、上塗りは二液性ウレタン塗料。
EPSN4104.JPG







丸パイプの端部に樹脂製のキャップを叩き込み、開き止め金具を取り付けて完成。ボルトがパイプを貫通した状態で締めこむとどんどんパイプが潰れていってしまうので、内部にはスペーサーを仕込んでいます。全てのナットはネジロック剤を使用しています。そうそう、接地部分にはゴムの台座が取り付けてあります。

「何でも工作」の有限会社ロゼのHPはこちら
(※検索などで来られて左サイドバーが表示されていない場合は上記からHPへ入れます)

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プロフィール
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シャチョサン@ロゼ(看板職人)
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性別:
男性
職業:
看板職人
趣味:
工作
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