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同業他社様から、製作のみのご依頼。
1面がh1800*w300の3面表示で、真上から見下ろすと正三角形の建植看板です。
図面らしい図面はなく、姿図と構成部材の指定のみ。

んで、驚きなのが、表示面がボンデ鋼板2.3t・・・!
私は初めて使います。

IMG_6832.jpg









以前にもこのブログに書いた事がありますが、弊社ではボンデ鋼板は限られた条件でしか使いません。

ちょっとウンチクを垂れますと・・・
ボンデはそもそも「塗装する事」を前提としたメッキ鋼板でして、屋外ではそのまま剥き出しで使用することはできません。まあ、表面はシートを貼ればそこそこは持ちますかね。
TIG溶接で板金を組み立てる場合、溶接作業性としては白鉄板(何も表面処理されていない、そのままの鉄板)の方が楽なんですが(メッキが溶接のジャマになる)、ボンデは少々の水分が付着してもいきなり錆びる事はないのと、そこそこ見栄えが良い事などの理由で、図面指示されることが結構あります。
家電製品やらOA機器の内部にも使われますね。
が、それを履き違えて何でもかんでもボンデを指定する人がいる事も事実です。
弊社でボンデ鋼板を使用する場合は、屋内使用の場合は溶接箇所の錆止め程度しか行わない場合もありますが、屋外使用の場合は必ず全面塗装してからフィルムを貼るなどしています。
屋外看板の場合は、溶接をしない限りはボンデは使う意味があんまり無いんですよ。
まあ、カラー鉄板や亜鉛鉄板は今回のような2.3tとかの肉厚はありませんが・・・。

今回はどのような構造にしたら良いのか聞いてみたのですが、期待した内容の答えが得られなかったので(笑)、逆に「自分だったら、この材料を使う場合はどうやるか」という考えで作ってみました(苦笑)。

ボンデ鋼板をTIGで点付けしてから、全溶接。
IMG_6834.jpg









ボンデは表面のメッキ層がジャマになるので、ビードの見栄えは今ひとつですね。どうしても多少のブローホールが出来てしまいます。
まあ、肉厚が2.3tもあるので、その分はかなり楽ですが。

サンダーで整えます。
IMG_6841.jpg







ホレ、完全に一体化(笑)。


溶接跡はそのままでは錆びてしまうので、表・裏ともローバルのスプレーで補修塗装しました。
IMG_6839.jpg








内部のフレームは、正確に摺り合わせして製作します。
IMG_6837.jpg









一辺が30cmの正三角形なので(ボンデ鋼板の内寸で30cmとなるはず)、クリアランスゼロであればアングルを30cmの正三角形で組めば良いはず。
IMG_6836.jpg







が、不思議なものでかなり小さく作る必要がありました。

フレームとボンデはビスで固定して、ビス跡とブローホールをポリパテで修正。
溶接でも固定できるんですが、ここで溶接すると塗装できない部分ができてしまいますので、ビスです。

内部支柱も製作。
IMG_6843.jpg









予算の割りに手間を掛けすぎました。
それにしても、看板屋さんによって、それぞれ材料の選択など、考え方が全然違うなあ、と興味深かったです。
同業者様からのご依頼も承りますよ。

IMG_6844.jpg









特に指示はされませんでしたが、天板を付けました。中身が錆びないようにするためです。

弊社であればこの後、全面吹き付け塗装してからシート貼りします。
裏面は塗るのが大変ですが、まあ刷毛かローラーで何とかしますかね。
予算があれば焼付塗装。

コレは一体、どうやるつもりなんだろう・・・。

日進 看板
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